まめ子の独白

どん底から這い上がり続けた日々を振り返っています

ガン、消滅。

母のガンが発覚して、

1ヶ月ちょっとで

抗がん剤治療が始まりました。    

 

帰省した時に

抗がん剤治療を始めたのですが

まだふさふさしていた

母の髪を洗ったのをはっきり覚えています。    

 

母は、何かをしてもらったり

誰かに頼んだりするのを

とても嫌がるタイプなのですが    

 

自分から、

「洗ってよ」と言ってきて

ビックリしたのを覚えています。    

 

それから数ヶ月して、

母の髪はすべてぬけ落ちました。

(カツラをかぶってました。)    

 

女性の場合は、

抗がん剤をやめると

また生えてくることがほとんどらしく

 

今は、母の髪は復活しています。    

 

よくある抗がん剤の副作用ですが

母は、髪の毛が抜ける以外の副作用が

ほぼありませんでした。    

 

お医者さんもびっくりです。    

 

 

 

そして、手術をする前に

ほとんどのガンが

消え去っていました。

 

 

約半年後、

先生の勧めで手術をすることになり

立ち会いましたが

 

綺麗なピンク色の子宮に

ガンの死骸がくっついていました。

 

ガンは

なくなっていたのです。

 

 

母の具合も、

 

背中にさしていた麻酔の吐き気はなく

さらに、翌朝には麻酔の針を抜き

(めっちゃくちゃ痛いらしいです・・・)

 

 

あっけらかんとしている母をみていると

いろんな価値観が崩壊していくようでした。  

 

「手術したんだから痛いのは当たり前」  

 

かっこよかったなあ・・・。     

 

あれから、抗がん剤の投与も

お医者さんと言い合いしながら

数回は続けて、

あとは自分の意思で、やめました。    

 

 

今もピンピンしています。

(むしろ血糖値の数値が危ない・・・)    

 

 

母曰く、

私が手術で帰省した時、

毎日病院に行って

母と話をしてたんですが    

 

 

 

私が何年か前に

 

「お母さんはガンでは死なないと思う」    

 

と言ったのをすごく覚えていて

 

(私は覚えてない^^;)

 

どうやらそれが、

希望のひとつにもなっていたようです。    

 

あとは、毎日笑っていました。  

 

自分の病状よりも

看護師さんの恋愛の心配をしてました。    

 

噂話大好きな母らしいですが

自分のことばかり考えていたら  

 

今の現実はなかったんじゃないかと思います。  

 

 

 

 

子どもの頃の、

母から受けたひどい記憶は  

 

母の苦しみを、想像以上に

感じていたのもあるんだろうと思います。

(昔からそういう体質でした。

エンパスというらしいです)    

 

「今は、過去に影響を与える」と

最近の科学でも実証されてきたそうです。    

 

過去苦しかったから、

ひどい目にあったから

今が幸せじゃないっていう見方もありますが    

 

今が幸せじゃないから

幸せじゃない過去に結びついている

とも言える気がします。    

 

幸せになるってどういうことかを

すごく考えました。  

 

意固地になって、

幸せじゃないと言いたかった私が

ずっといたことに気がつきました。    

 

 

自分の過去、そして今のしあわせが

確実にリンクしてたことに気がついたのでした。